Master Interview●インタビュー
内科と眼科の架け橋に―堀 貞夫先生(東京女子医科大学眼科主任教授)に聞く
堀 貞夫
1
,
内潟 安子
Sadao Hori
1
1東京女子医科大学眼科
pp.292-301
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101362
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わが国の成人中途失明の原因の第1位が糖尿病網膜症であった(2,986人)という根拠は,1991年当時の厚生省が発行した厚生の指標の「わが国における視覚障害の現況」という報告から得ておりました.ちなみに,第2位以下は白内障,緑内障,網膜色素変性症でした.
15年後の2005年に厚生労働省難治性疾患克服事業として調査が開始され,その結果はご存知のように,糖尿病網膜症がわずかながら第1位を緑内障にゆずり,成人中途失明の原因の第2位になりました(3,117人).絶対数自体の増加もないことから,これは一にも二にも糖尿病網膜症の治療がうまくいったことを示唆しているといえます.
糖尿病網膜症分野を切り開いてこられた先生のお一人である堀先生に,その険しい道のりをお聞きしました.
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