Master Interview●インタビュー
糖尿病を「臨床哲学」する―鷲田清一先生(大阪大学総長/大阪大学文学部 哲学・倫理学)に聞く
鷲田 清一
1
,
石井 均
1大阪大学文学部 哲学・倫理学
pp.264-277
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101194
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「ひとは,ここにいるということに,あるいは自分がなすということに,意味を求める.そうしないと納得して動けない.ひとは意味という病にとり憑かれた生き物とでも言えばいいのだろうか」.
ひとが抱える迷いや悩みに対して,「一緒に考えてみよう,こういう考え方もできるんじゃないか」というのが鷲田先生の基本的態度ではないかと思います.先生はそれに「臨床哲学」という名前を付けられました.
糖尿病治療も常に“なぜ,何のために”の連続です.だから「臨床哲学」が必要だと考えました.そこで,ぜひ先生のお話をお伺いしたいとお願いしましたところ,超多忙なスケジュールのなかの貴重な“時間をいただきました”.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.