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第5土曜特集 糖尿病治療・研究の最前線2021
治療法
【トピック】
糖尿病診療での動機づけ面接
Motivational interviewing in diabetes care
村田 千里
1
Chisato MURATA
1
1株式会社野村総合研究所統括産業医
キーワード:
動機づけ面接(MI)
,
両価性
,
協働
,
来談者中心療法
Keyword:
動機づけ面接(MI)
,
両価性
,
協働
,
来談者中心療法
pp.553-556
発行日 2021年1月30日
Published Date 2021/1/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27605553
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動機づけ面接(MI)は患者が行動変容を起こすことを念頭に行う,両価性に着目した協働的なコミュニケーションスタイルである.来談者(患者)中心療法がもととなり,行動目標への動機を喚起・促進する要素を加えている.患者と会話をするときに必須となる心構え(スピリット)の部分と,人の一般的性質を利用しているスキルの部分に分かれる.アルコール依存症患者でのカウンセリングではじまり,現在では糖尿病,各種薬物依存,禁煙,生活習慣病,司法分野での更生プログラムなど,多岐にわたる領域でエビデンスが報告されている.医師,薬剤師,心理士,看護師,精神保健福祉士,保護監察官,教諭など,職種・領域を問わない.一往復の会話などの短時間介入でも使え,他の技法と組み合わせて補完的にも使える.MIのスキルを比較的短期間に身につけられる学習プログラムが用意されているが,グループワークを行うことによりスピリットについても体感できるように構成されている.
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