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特集 Pros & Cons 糖尿病腎症と慢性腎臓病(CKD)
慢性糸球体腎炎からの透析導入が減少しているのに対し糖尿病腎症からの透析が増加しているのは,血糖コントロールが不十分だからである
Pros 腎症の寛解を目指した早期からの積極的治療介入が必要である
Early intensive therapy for clinical remission of diabetic nephropathy
堀田 修
1
1仙台社会保険病院腎疾患臨床研究センター
キーワード:
①糖尿病性腎症
,
②慢性糸球体腎炎
,
③IgA腎症
,
④寛解
,
⑤早期治療介入
Keyword:
①糖尿病性腎症
,
②慢性糸球体腎炎
,
③IgA腎症
,
④寛解
,
⑤早期治療介入
pp.354-359
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100825
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●慢性糸球体腎炎の半数を占めるIgA腎症において,近年,治療目標が従来の「腎症がある程度進行した段階で治療介入し,腎症の進行を遅らせる」から「早期の段階から治療介入し,腎症の寛解・治癒を目指す」にパラダイムシフトした.
●このパラダイムシフトに伴い,慢性糸球体腎炎による透析導入患者数は減少傾向に転じた.
●糖尿病性腎症による透析導入患者数を減少させるためには早期の段階からの腎症の寛解を目指した積極的治療介入が必要である.
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