成長発育に伴った小児1型糖尿病治療の展開

Development of treatment modalities in growing children with type 1 diabetes mellitus

　1型糖尿病の多くは小児期に発症し，発症年齢のピークは10～13歳頃にあるが，乳児期，幼児期から青年期に至るまであらゆる年齢層で発症しうる¹⁾．小児期は身体発育のみならず，精神発達面でも劇的に変化し，また学校など患児を取り巻く環境についても大きく変化する時期であり，それらを十分考慮に入れたうえで行わなければならないという意味で小児1型糖尿病のケアには難しさがある²⁾．本稿では小児1型糖尿病の特性を踏まえた管理について詳述する．