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特集 糖尿病の病態を「見える化」してみる―どこまでわかりやすくできるか―
合併症の病態を「見える化」する 糖尿病神経障害の発症と進展
Development and progression of diabetic neuropathy
馬場 正之
1
1青森県立中央病院神経内科
キーワード:
①糖尿病神経障害
,
②アキレス腱反射
,
③筋萎縮
,
④感覚低下
,
⑤発汗低下
Keyword:
①糖尿病神経障害
,
②アキレス腱反射
,
③筋萎縮
,
④感覚低下
,
⑤発汗低下
pp.46-50
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101016
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□はじめに
最近の調査で,糖尿病患者の30~40%が臨床的障害段階の糖尿病神経障害(diabetic polyneuropathy:DPN)を有していることが明らかとなった1).一方,詳細な電気生理的検査を行うと90%以上の患者で何らかの伝導異常が見つかる2).したがって,DPN診療では「DPNあり/なし」よりも,障害のレベルを診ると考えるのが正しい.本稿では神経障害の発症と進展がどのように捉えられるか,「見える化」してみたい.
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