Brush Up ! CDE●糖尿病療養指導士講座 第4回
理学療法士以外のCDEへの要望―病態,病期に応じた運動療法の考え方を学ぶ
井垣 誠
1
1公立日高病院リハビリテーション技術科
pp.427-429
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100616
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Case:インスリン療法を離脱できた32歳,男性2型糖尿病患者
健康診断にて血糖値が高値であると指摘を受け,当院を受診.血糖値405mg/dL,HbA1C 11.0%,体重78.6kg,BMI 27.2にて直ちに入院となった.入院時の治療は食事療法1,600kcal,薬物療法(速効型インスリンを朝,昼,夕それぞれ6単位ずつ)が行われた.入院から10日目,早朝空腹時血糖値は133mg/dLとなり,運動療法を開始した.しかし,食後2時間血糖値が246mg/dLであり,速効型インスリンが朝8,昼6,夕8単位に変更となった.入院から18日目,早朝空腹時血糖値は93mg/dL,インスリン療法は中止し,ビグアナイド薬に変更された.入院から30日目,1日血糖検査では,空腹時血糖値78~94mg/dL,食後血糖値104~159mg/dLと改善し退院となった.退院から3カ月後,HbA1C 4.9%,体重65kg,BMI 22.5となり,薬物療法は中止された.
このような患者に対し,理学療法士以外のCDEはどのように運動療法を指導すればよいだろうか?
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