特集 悪性腫瘍を見逃さない
Master Atlas 膵癌症例,HbA1Cが不自然に上昇した症例
pp.262-264
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100580
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Box 1 糖尿病患者に併発した膵癌の症例(症例呈示:高井昌彦氏) (本文280ページ参照)
71歳の女性で,22年来の糖尿病である.11年前から経口薬の投与を開始して,アマリール®2 mg/dayでHbA1Cは6~7%.合併症は見られていない.
検査値ではHbA1Cの値とγ-GTPが動いていて,あとは何も動いていない.HbA1Cは2006年9月に7.1%,10月,11月は7.1~7.2%で,12月に7.8%と急に上がった.11月に吐き気があって,消化管X線を撮ったが異常なしであった.3月にエコーで膵癌が疑われるということで,CT検査になった.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.