Special Advertising Page
血糖自己測定器フリースタイルの臨床性能比較試験
遅野井 健
1
1那珂記念クリニック
pp.717-719
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100518
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血糖自己測定(SMBG)は糖尿病患者の日常生活の把握に有用であり,とくにインスリン療法における自己管理状況の評価には不可欠である.一方,実際のSMBG施行に際しては,採血時の痛みの軽減や指先や耳朶などに限定されている採血部位の拡大など,いくつかの改善すべき問題点が指摘されている.これに対する解決法として,血液採取量の少量化や採血部位の拡大などが検討され,従来数十 μL必要であった血液採取量が現在では数μLとなり,より細い穿刺針での血糖測定が可能となって採血時の苦痛も軽減されてきている.また採血部位としては,十分な血液量の確保が困難とされる手掌や上腕部での測定が検討され一部臨床応用されているが,採血時の陰圧吸引などの特殊な機構が必要とされていた.
フリースタイルは従来の血糖自己測定器に比べ約10分の1の採取量(0.3μL)で測定可能であり,特殊な装置を必要としない従前の採取法で,指先はもとより上腕部や大腿部などでの血液採取量でも測定可能な測定器であることから臨床的有用性が期待されている.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.