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Brush Up 糖尿病
経口血糖降下薬の使い分け―理論,実際,エビデンス
The theory,the reality and the evidence of oral hypoglycemic agents
佐倉 宏
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
pp.189-194
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100375
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10年ほど前から多くの経口血糖降下薬が登場し,現在,スルホニル尿素薬,ビグアナイド薬,α-グルコシダーゼ阻害薬,チアゾリジン誘導体,フェニールアラニン誘導体と5種類の薬物が使われています.このことにより,診療の幅が広がったと言えますが,反面,これらの薬物をどうやって使い分けていったらいいかというのが,専門家にとっても非常に難しい問題になっています.
経口血糖降下薬の作用機序
正常な人の血糖値は1日中100 mg/dL前後で推移します.ところが糖尿病になりますと,最初に食事をした後の血糖値が上昇してきます.この段階ではまだ軽症糖尿病と言っていいと思いますが,より血糖値が高くなりますと,食後だけではなく,空腹時も含めて1日中血糖値が高い状態が続きます.このようなときにわれわれの体ではどういうことが起きているのか,考えてみましょう.
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