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Diabetes Clinic クリニックでできる運動指導
疾病予防施設における運動療法のあり方―運動指導の工夫を考える
Where should people with diabetes exercise ?
今井 優
1
1武田総合病院疾病予防センター
キーワード:
糖尿病
,
運動療法
,
医療法第42条疾病予防施設
,
健康運動指導士
Keyword:
糖尿病
,
運動療法
,
医療法第42条疾病予防施設
,
健康運動指導士
pp.95-98
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100358
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Case
施設に合った運動プログラムを提供する
疾病予防施設(第42条施設)は,医療法人が生活習慣病予防のために有酸素運動を行う施設である.当院は,2000年4月1日に開設した.スタッフは,健康運動指導士である.参加者は,事前に医学的検査を受け,実施可否を確認し,自己の意志で参加している.内容は,ストレッチ体操,軽スポーツ,トレーニング器具を用いた運動を実施指導する.参加者は毎回,体重や血圧,脈拍,体調を確認し,必要者は各自で血糖測定を行っている.参加者は,糖尿病のみならず冠危険因子保有者であるため,医療との連携が必要である.個人情報の管理や不測事態への対応など,安全性を確保する.また,医療スタッフとの連携も必要である.運動療法を安全かつ効果的に継続するには,参加者にその意義と目的を理解させ,指導者は継続に関連する要因を研究し,その情報を適切にフィードバックする.そして動機づけの向上を促進することが必要である.
Caseの教訓:運動療法の必要性は叫ばれているが,専門家が少ない.一つ一つのcaseが,今後の運動療法の発展に役立つよう,多くのスタッフの関わりが重要である.
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