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David Marrero 教授からDPPに込めたメッセージを聞く―第31回米国糖尿病教育者協会年次集会 (31st AADE Annual Meeting) (インディアナポリス,2004年8月11~17日)
森川 浩子
1
,
黒江 ゆり子
2
1福井大学 医学部看護学科
2岐阜県立看護大学
pp.768-769
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100246
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2004年8年11~14日,第31回AADE(American Association of Diabetes Educators:米国糖尿病教育者協会)年次集会が,インディアナポリスで開催された.今回の年次集会のメインテーマは,「Driving Innovation Prevention・Education・Care」であった.米国において,肥満はクライシスとまで言われている.米国では,1977年から6か所のDRTC(Diabetes Research Training Center)を創設し,国家戦略として糖尿病教育に積極的に取り組んできた.経済的に恵まれた人々は,厳格な糖尿病管理を受けることができるが,遺伝的素因によって糖尿病に脆弱な民族も多く存在し,コントロール不良から失意のうちに人生を終える人々も決して少なくない.DPP(Diabetes Prevention Program)の研究が,全米規模で様々な民族を加えて,100億円の経費を組んで行われたことも,当然だと思えるようになった.
私たちは,インディアナに行くに当たり,Indiana University医学部David Marrero教授(インディアナ大学DRTC Director兼任)にお会いしたいとひそかに願っていた.1979年Indiana Universityでは,DRTCが設置され,糖尿病発症予防・進展阻止に対するセルフマネジメントを主な研究テーマとして,先駆的な活動が行われてきた.
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