特集 糖尿病診療の神話と事実―日常診療のなかの不確実性
Master Interview
医療の場における神話と事実―日野原重明先生(聖路加国際病院理事長)に聞く
吉岡 成人
1
1北海道大学大学院医学研究科病態内科講座・第二内科
pp.720-733
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100020
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
よし岡 医学という学問は,ヒトを対象にしたサイエンスに基づいているべきだと思うのですが,実際には,個々の医師の経験を応用したり,自然に治ったものを自分が治したと思い込んだり,生理学,マウスやラットの延長でものを考えたりと,必ずしも科学的ではない面があると思います.
たとえば不整脈の治療についていえば,以前は心筋梗塞後の不整脈は,治療することによって生命予後がよくなると考えられていましたが,実際に無作為比較試験をやってみると,そうではなかったということがわかりました.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.