特集 副作用を見逃すな!
よくみる副作用とその対処
⑫耳鼻科疾患―めまい,耳鳴り,難聴など
藤村 聡
1
1京都大学医学部附属病院総合診療科/耳鼻咽喉科/遺伝子診療部
キーワード:
めまい
,
耳鳴り
,
難聴
,
内耳障害
,
耳鼻科的副作用
Keyword:
めまい
,
耳鳴り
,
難聴
,
内耳障害
,
耳鼻科的副作用
pp.62-63
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100018
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症例提示
■症例1
82歳,男性.肺炎にて入院.既往歴に結核があり,元来軽度の難聴がある.ペニシリン系,セフェム系などの抗生物質の投与に効果なく,グラム陰性桿菌を疑いゲンタマイシンが投与された.投与後7日目頃から難聴が急に増悪し,会話の聞き取りも困難になった.病歴をよく聴取すると,結核の時に投与された抗結核薬(ストレプトマイシン)で難聴が出現したということが判明した.
■症例2
12歳,男児.上気道炎にて近医を受診,咽頭痛を訴えアスピリンを投与された.翌日軽度のめまいと難聴を自覚して再度受診したところ,アスピリンの副作用情報に内耳障害があったため,直ちに大学病院の耳鼻科に紹介された.
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