プライマリ・ケア医のための「みみ・はな・のど」・5
小児のアレルギー性鼻炎診療のコツ
藤村 聡
1
,
伊藤 壽一
2
,
福井 次矢
1
1京都大学医学部附属病院総合診療部
2京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科
pp.338-339
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903509
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花粉症を含むアレルギー性鼻炎は有病率が25%近くあり,プライマリ・ケアの現場でも,最もコモンな疾患の1つである.成人の場合,その診断や治療に関して一定のコンセンサスが得られており,第二世代の抗ヒスタミン薬の内服をベースに,点鼻のステロイド剤を併用することが標準的な治療として認知されつつある.しかし小児,とくに乳幼児期から学童期までの小児の鼻アレルギーについては,診断や治療に関して臨床現場で少々混乱がみられるようである.
小児の場合,表1に示すように,成人と異なる臨床症状や治療上の制約があり,注意を要する.本稿では,小児のアレルギー性鼻炎の特徴について概説する.
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