JIM臨床画像コレクション
虫さされによる潰瘍形成
竹松 英明
1
1皮フ科竹松クリニック
pp.724
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903067
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夏にキャンプなどに出かけると,虫にさされることが多くなる.大人では,赤く腫れるだけで,1時間くらいで治まり,特別な治療はいらないことが多い.
子どもでは反応が強く,卵くらいの大きさにまで腫れ,数日間続くことも少なくない.炎症が強ければ,水疱をつくる.水疱は簡単に破れ,びらん面になる.びらん面には浸出液が出て,細菌が感染しやすい.細菌感染により潰瘍になり,痛みも生ずる.さらに,子どもは,他の皮膚に伝染性膿痂疹を起こす原因になるので,潰瘍のうちに治すべきである.
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