巻頭言
ささだんご連携からQOVLサポーター—第17回日本ロービジョン学会学術総会に向けて
石井 雅子
1
1新潟医療福祉大学
pp.424-425
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200402
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新潟県の郷土菓子に「笹団子」がある。これは,もち米とうるち米の粉にヨモギの葉を混ぜてこね,小豆餡を包み,笹の葉で包む。すげで結び,最後に10個1セットに束ねて蒸したお菓子である。
新潟には,視覚に障害をもつ方々の社会資源として「ささだんごネット」という団体が存在する。「新潟県視覚障害リハビリテーションネットワーク」という任意団体の愛称であるが,見えにくくなって困っていることを相談できる6つの施設・団体で構成されている(図)。眼科医,視能訓練士,盲学校教員,ITサポーター,ピアカウンセラーなど,それぞれの立場で新潟県内の見え方に不安や不自由のある方々をサポートしている。まさに多職種でのチームアプローチ(協働)であるが,私たちはこれを「ささだんご連携」と呼んでいる。現在の「ささだんごネット」は笹団子の1束にはもう4団体足りない。これからサポーターを増やしていく必要がある。
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