再評価後の漢方治療入門―もう一度随証治療・14
男性不妊と女性不妊(その1)―補中益気湯と当帰芍薬散,桂枝茯苓丸
坂口 佳司
1
1坂口循環器科内科医院
pp.161-164
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902927
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不妊症は全夫婦の10%にのぼるとされており,医学的のみならず社会的な問題の1つである.原因によって,それぞれ男性不妊,女性不妊として近年精力的に研究されているが,それらの治療として,漢方治療が有効であるという臨床報告がみられるようになり,さらにその有効性の医学的裏付けが行われつつある.
男性不妊には,八味地黄丸や補中益気湯が有効に使用され,女性不妊には当帰芍薬散,温経湯,桂枝茯苓丸などが用いられ効果を上げていることが多いようである.
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