JIM臨床画像コレクション
食道クローン病
今西 幸市
1
1湘南鎌倉総合病院消化器内科
pp.1028
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902866
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クローン病は全消化管に発症しうるが,食道病変は非常に稀である.
症例は54歳,女性.嚥下困難,水様性下痢(5~6行/日),体重減少(9kg/3週間)で来院した.左図は食道内視鏡像で,上部から下部にかけて下掘れ潰瘍が散在していた.中央図および右図に下部内視鏡像と注腸X線像を示した.回腸末端および盲腸から横行結腸にかけて,縦走潰瘍,横行裂溝,敷石像を認めた.以上により,食道潰瘍はクローン病によるものと診断した.
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