総合外来
高齢者の消化管出血―労作性狭心症や慢性閉塞性肺疾患を思わせる場合
加藤 博之
1
,
江村 正
1
,
高島 敏伸
1
,
大森 啓造
1
1佐賀医科大学内科
pp.314-315
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902129
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「階段を昇ると胸がしめつけられるような感じが生じるが,立ち止まって休むと軽快してくる.」このような症状を聞けば当然労作性狭心症を考えるであろう.あるいは「階段を昇ると息切れがする」との訴えを聞けば,慢性閉塞性肺疾患を思い浮かべるかも知れない.しかし高齢者のこのような訴えの中には,本人の気付いていない消化管出血の症例が含まれている場合がある.
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