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特集 かぜ診療のクオリティを高める
かぜ診療の基本
抗菌薬適応の基準と判断
The Standard Use of Antibiotics for the Treatment of the Common Cold
岡山 雅信
1
1公立浜坂病院内科
pp.878-882
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901634
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■症例1 かぜという病気
患者 34歳,男性.
受診前日から,鼻水,喉の不快感を自覚,食欲はないが食事は何とかとれている.何となく身体がだるいため来院,鼻閉はない.少しだるそうにしていたが,全身状態はまだ良さそうである.体温37.4℃,診察所見は,咽頭の軽度発赤を認めるだけで,その他,後鼻漏,頸部リンパ節腫脹,胸部聴診異常,鼓膜発赤などは認めなかった.よく話を聞くと,4日前から残業が続き,2日前には同僚の送別会に出席したらしい,その日はとても寒い日であった.そこで問診などからかぜと診断し,総合感冒薬の処方と休養を指示し,3日ぐらいでよくなった.
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