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特集 神経疾患エマージェンシー
Editorial
神経疾患とエマージェンシー
Neurologic Emergencies
高木 誠
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.297
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901469
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代表的な症状
神経系の症状を主訴に救急外来を受診する患者は多い.代表的な症状として種々の意識障害,急性の激しい頭痛,急性のめまい,けいれん,言語障害,運動麻痺などを挙げることができる.障害部位も大脳,小脳,脳幹,脊髄,末梢神経,筋と広範囲に渡る.
この中でも最も重要な症状は意識障害であろう.意識障害は中枢神経系が全体として十分に機能できない状態にあることを示す警告症状である.昏睡状態はもちろんであるが,たとえ軽い意識障害であっても,重大な疾患の初期症状であることがまれではなく,エマージェンシーとして対処すべきである.
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