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特集 更年期外来
更年期外来の基本
更年期周辺女性の基本的特性と具体的アプローチ
General Aspects of Perimenopausal Women and Practical Approach for Them
堂園 凉子
1
1インターナショナルメディカルクロッシングオフィス
pp.104-106
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901413
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■症例1 筆者が対応した新聞の医療相談例
患者 51歳,女性,主婦.
「昨年3月'突然右背部の激痛.内科,整形外科,神経内科を受診.CTやMRIを含む精密検査を受けましたが診断ははっきりせず,症状も変化ありません.痛みに加えてめまいや吐き気があり,いつまでも症状が続くのかと思うと不安です.」
この症例の場合,受診した科が婦人科以外で,しかも自分で関係あると思われる複数科を独自に受診したため,各科ごとの診断治療はできても,トータルな女性として各科間で連携診療ができず,患者にも医師にも,更年期の概念が欠如したため,適切な対応がなされる機会がなかった例である.相談者に連絡をとり,月経歴など婦人科領域からの問診の結果,各症状出現の前後より月経が不規則になり,加えて夫との人生観のズレや高齢の親の介護の疲れが重なり,更年期に生じた更年期障害の典型例であった.
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