総合外来 当直医読本
フグ摂食後,舌,口唇のしびれを訴え来院した34歳,男性
石松 伸一
1
,
高須 伸克
1
1聖路加国際病院救急部
pp.350-351
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901157
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■動物性自然毒中毒により神経症状を呈するものでは,日本では古くからフグ中毒が有名である.問診などにより診断は比較的容易であるが,重症例では急激な呼吸筋麻痺を来して死亡することがあり,現在でも年間十数例の死亡の報告があると言われている.またフグ以外の魚介類でもフグ中毒と同様の呼吸筋麻痺を来すものもあり,初診時の問診や経過観察,呼吸管理開始の判断が重要である.
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