総合外来
在宅ケア中,入院先ベッドがない
高見 茂人
1
1柳原病院内科
pp.644-645
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900903
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わが国は,急速な高齢化社会を迎えている.痴呆など要介護老人の多くは,住み慣れたわが家で,家族や知人に囲まれての療養を希望している.在宅ケアは時代の要請である.在宅ケアは看護婦の訪問看護や医師の往診など,在宅での医療提供のみでは成り立たない.地域病院への緊急(救急)入院,検査入院,ショートステイなどの「臨時的」入院機能が絶対必須条件であり,また,在宅ケアが困難に陥った時には,生活の場として「恒久的」長期療養施設が用意されていなくてはならない.今,これらのベッドが乏しいのである.
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