当直医読本
皮膚所見が示す重症全身疾患―ステロイドか抗生物質か
福山 正紀
1
1社会保険京都病院内科循環器科
pp.78-79
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900723
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救急外来を受診する患者に,皮疹を認めることは意外に多い.熱傷,薬疹,蕁麻疹,細菌,ウイルス感染疾患の他種々の内科疾患など原疾患だけでも多彩である.皮疹の基本形は,紅斑,丘疹,紫斑,膨疹,浮腫などが重要である.これらの大半は,一般の内科救急においても,十分鑑別診断しうる.そのためには皮診の正確な把握とともに,薬物内服の既往などの現病歴の厳重な聴取に尽きると言っても過言ではない.
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