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特集 臨床医のコモンセンス・1―内科医に必要な他科知識
泌尿器科
尿路結石
Urinary Stones
中村 聡
1
So Nakamura
1
1東京都済生会中央病院泌尿器科
pp.890-891
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900606
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- Abstract 文献概要
・尿路結石にはシュウ酸塩,リン酸塩,尿酸塩,シスチンなどの種類があり,尿中のこれらの成分が析出して結石を形成する.こうした異物の存在が疼痛,血尿,感染の合併,尿流の停滞や腎機能の障害を引き起こす.
・診断には疼痛の性状,既往などの問診,肋骨脊椎角部(CVA)叩打痛の有無血尿や結晶成分などの検尿所見,単純X線写真,排泄性尿路造影,超音波検査,CTスキャンなどが有用である.
・保存的治療法には,疼痛,合併する感染に対する対症療法と尿酸結石などに対する溶解療法がある.手術療法は近年,内視鏡手術や体外衝撃波砕石術が従来の開放手術にとって代わりつつある.
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