JIM Report
消化器症状とうつ病
川本 龍一
1
Ryuichi Kawamoto
1
1三崎町国保二名津診療所
pp.638-639
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900517
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近年,社会生活の複雑化,ストレスの多様化とともに自覚症状の存在にもかかわらず器質的疾患がみられないという,いわゆる不定愁訴を訴える患者の増加が指摘されている.そして,その多くは何らかの心理的障害が関与していると言われている.すなわち,こうした患者の診療に当たっては患者の身体的側面だけでなく,心理的側面の把握も重要であろう.消化器症状についても,胃病変を示唆する種々の症状を訴えながら内視鏡検査では著変のみられない患者が少なからず経験される.そこで今回,上部消化管内視鏡検査を目的として来院した患者を対象に,消化器症状とうつ病との関係にっいて調査してみた.
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