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特集 症状からみた汎用医薬品の副作用
痙攣
Seizure
畑 隆志
1
Takashi Hata
1
1北里大学内科
pp.503-505
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900466
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・薬剤による痙攣発作はまれではない.原因薬剤は多岐にわたる(表1).発現機序は明らかでないものが多い.
・薬剤との関連を考えるとともに,つねに原疾患の中枢神経系合併症である可能性を念頭に入れて,詳細な病歴聴取と神経学的診察,神経学的補助診断を行うべきである.
・痙攣の危険因子は患者側の要因としては,高齢,中枢神経系の疾患の既往,心不全,腎機能・肝機能障害,薬剤側の要因としては脳血液関門の通りやすさ(脂溶性),多剤併用などがあげられる.
・痙攣を認めたときには薬剤の中止だけでなく,抗痙攣剤の投与,必要に応じては透析など積極的な治療が要求される.
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