特集 失神とその前兆
Key Articles
高木 誠
1
Makoto Takagi
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.384
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900116
- 有料閲覧
- 文献概要
1.Kapoor WN, et al. Syncope of unknown origin, the need for a more cost effectiveapproach to its diagnostic evaluation.
JAMA 247:2687-2691, 1982.
1976年から1980年の間にPittsburghのPresbyterian-University Hospitalに失神の精査目的で入院した210人の患者についてのretrospective study.210人の患者のうち,入院時の問診,診察,心電図で失神の原因が明らかでなかった121人(syncope of unknown origin)につき,各種補助診断法の診断的意義を考察した.その結果,121人のうち補助診断法により原因を確定できたのはわずか13人のみであり(心電図モニタリング7人,心臓カテーテル検査3人,心臓電気生理学的検査3人),患者1人当たり平均9日の入院期間と2463ドルの入院費用を要した.失神の原因診断のためによりcosteffectiveでsystematicなアプローチが必要であることを喚起している.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.