異端とグローバルスタンダード アメリカ医療はどこへ行くのか?・1【新連載】
第2期オバマ政権時代を迎えたアメリカ医療
森井 大一
1
1エモリー大学公衆衛生大学院医療政策&マネジメント学科
pp.72-73
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102721
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エクセプショナリズム(「アメリカは特別」主義)の代償
アメリカ大統領選挙の前日,ウォールストリートジャーナル(WSJ)があたかもオバマ大統領の再選を前提としているような記事を掲載した.オバマの約束は早晩,空手形となり,アメリカは4年後には失望することになる,と.
「アメリカには特別の力がある.世界に範を示し,経済的にも政治的にも最強であり続ける.」間違ってはいけない.これはブッシュの演説ではない.オバマが選挙期間中繰り返し述べたセリフである.もちろん,ロムニーを含む共和党陣営も同等かあるいはさらに重篤な誇大妄想にとらわれ,アメリカ(という国家)の偉大性を強調することに熱心だった.
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