What's your diagnosis?[134]
診察による政権交代
大倉 敬之
1
1独立行政法人国立病院機構京都医療センター 総合内科
pp.105-108
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103105
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病歴
患者:30代,男性.
主訴:発熱,口渇,多飲,多尿.
現病歴:2カ月前から体の熱感,軽度の頭痛を感じていた.1カ月前から口渇を感じ,よく水分を摂るようになった.他院を受診し,血液検査と頭部CT撮影され,副鼻腔炎の診断で,抗菌薬(セフェム系)を処方された.それでも症状は全く軽快しなかった.症状は増悪し,摂取水分量が増え,2週間前からは夜間に5回ほどトイレに行く,という生活であった.仕事がかなり忙しく,その疲れのせいであると考えていたが,全身倦怠増悪し,当院を受診.
陽性症状:全身倦怠,口渇,多飲,多尿,発熱,咳嗽,体重減少.
既往歴:小学生の時に虫垂炎に対し手術.
内服:定期内服なし,今回の症状で1カ月前にセフェム系抗菌薬内服.
サプリメント・漢方・違法薬物使用:なし.
アレルギー:なし.
ADL:自立.職業:コンビニエンスストアの店長,仕事は非常に忙しく睡眠時間は3時間程度.
喫煙:10本/日.飲酒:なし.
家族歴:特記すべきものなし.
海外渡航歴: なし.
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