特集 実践!家族アプローチ
【コラム】
家族図作成の基本
佐古 篤謙
1
1湯郷ファミリークリニック
pp.820-821
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102654
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家族図とは
図1のように,家族メンバー間のつながりや関係性が視覚的にひと目でわかる図を「家族図」といい,そこには,名前・年齢・結婚・別居・離婚・同居家族・きょうだいの順番・疾病・死亡・職業などのほか,感情的な親密さや距離・葛藤・他の専門職との重要な関係などの情報が含まれる1).
流派によっては,家族メンバー間のつながり(家族の構造)を示した図をジェノグラム(家系図),家族メンバー間の関係性や家族の周辺にある地域資源(例:ケアマネジャー・保健師・職場・学校・友人など)との関係性を描いた図をエコマップと定義しているものもある2)が,本稿ではプライマリ・ケアの実地臨床で用いるツールとして,これらの要素をすべて含めた図を「家族図」と呼ぶこととする.
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