特集 耳・鼻・のどのトラブル対応―耳鼻咽喉科コンサルテーションをする前に
【コラム】
耳漏の初期対応
星野 志織
1
,
飯野 ゆき子
2
1日赤医療センター耳鼻咽喉科
2自治医科大学さいたま医療センター耳鼻咽喉科
pp.524
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102547
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■耳漏とは
耳漏とは外耳道にみられる液性分泌物を指し，外耳・中耳の炎症，外傷，腫瘍，異物などによって生じる1）．その性状には膿性，粘膿性，粘性，漿液性，血性などがある．
膿性耳漏は黄色ブドウ球菌感染などによる耳癤や外耳炎などでよくみられ，多くは耳痛を伴う．急性中耳炎や慢性中耳炎の急性増悪症でみられる耳漏は漿液性に近い膿性耳漏で，拍動性に出ていることも少なくない．
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