Japanese
English
論述
癌骨転移に対するパミドロネート療法―骨痛改善効果および画像所見の検討
Pamidronate Disodium Treatment for Bone Metastases : Bone Pain Relief and Radiography Assessment
小山内 俊久
1
,
朝比奈 一三
1
,
大利 昌宏
1
Toshihisa Osanai
1
1山形県立中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamagata Prefectural Central Hospital
キーワード:
pamidronate disodium
,
パミドロン酸二ナトリウム
,
bone metastases
,
骨転移
,
radiography
,
X線写真
Keyword:
pamidronate disodium
,
パミドロン酸二ナトリウム
,
bone metastases
,
骨転移
,
radiography
,
X線写真
pp.243-249
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902932
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抄録:癌骨転移と診断した16例に,骨痛緩和および骨病変改善を目的にパミドロン酸二ナトリウムを投与し,骨痛改善効果および単純X線写真の変化を検討した.対象は男性10例(肺癌3,前立腺癌2,大腸癌2,肝癌1,腎癌1,胃癌1),女性6例(乳癌5,胆管癌1)で年齢は45~67歳(平均57.6歳)であった.経過観察期間は3~22カ月(平均9カ月),投与回数は2~22回(平均10回),総投与量は90~930mg(平均401mg)であり,副作用による投与中止例は無かった.16例中8例(50%)に骨痛改善効果を認め,7例(43.8%)に単純X線写真上骨硬化像が出現した.溶骨性変化が進行する場合は骨痛改善効果は一時的なものにとどまり,硬化像を呈するようになった場合は,効果が持続し生活の質の改善につながった.パミドロン酸二ナトリウムは,癌骨転移症例に対する補助療法として有効と思われた.
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