What's your diagnosis?[88]
Pisaの斜頭
橋本 典諭
1
,
木村 大樹
1
,
石丸 裕康
1
,
郡 義明
1
,
佐田 竜一
1
,
東 光久
1
,
八田 和大
1
1天理よろづ相談所病院 総合内科
pp.223-225
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101881
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病歴
患者:70歳,女性.主訴:頸部痛.
現病歴:4年前にAlzheimer型認知症(長谷川式認知症検査で6点)と診断され塩酸ドネペジルを内服していた.もともと,トイレ,食事,移動は自立していたが約1カ月程前から自発的動作が少なくなった.2週間前に前医で右手の震え,動作緩慢,仮面様顔貌を指摘され,Parkinson病疑いにて,レボドパ・カルビドパを処方された.入院2日前の起床時,首を左へ曲げて顎を左前胸部につける姿勢をとっており,息子がその姿勢を元に戻そうとすると強い頸部痛を訴えた.再度前医を受診,Parkinsonismの改善を認めないことに加え,頸部痛の原因精査も兼ねて,当院への紹介状を渡された.入院当日,発熱が出現し,息子から見て苦悶様の表情が強くなってきたために,救急車を要請して当院救急外来を受診し総合内科に入院となった.
既往歴:高血圧,Alzheimer型認知症.喫煙歴 なし.飲酒歴 なし.家族歴:長男;てんかん.次女;てんかん,Parkinson病.内服薬:ベシル酸アムロジピン 2.5mg,ロスバスタチン 2.5mg,ジアゼパム 5mg,ニセルゴリン 5mg,塩酸ドネペジル 5mg,レボドパ・カルビドパ 量不明.
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