特集 マイナー・エマージェンシー 診療所外来の救急疾患
【四肢】①足首をひねった,②子どもが肘を痛がる,③釣り針が指に刺さった・爪床下にとげが刺さって取れない,④動物に咬まれた
普天間 朝拓
1
,
高良 剛ロベルト
1
,
田仲 斉
1
,
多鹿 昌幸
1
1沖縄県立中部病院救命救急科
キーワード:
足関節捻挫
,
安易なX線診断
,
ギプス固定
Keyword:
足関節捻挫
,
安易なX線診断
,
ギプス固定
pp.610-616
発行日 2009年8月15日
Published Date 2009/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101747
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①足首をひねった 捻挫
Case
患者:16歳,女性.主訴:右足関節痛.
現病歴:ソフトボールの試合中受傷.直後から歩行不可能なため受診.
身体所見:足関節の腫脹,疼痛を認めた.皮下出血なし.
単純X線画像:図1.
経過:足関節捻挫の診断で,副子固定された.受傷4日後,整形外科外来紹介受診.腫脹,皮下出血,内果部に圧痛を認めた.荷重立位保持は不可能.斜位像追加撮影(図2).
診断:右足関節内果骨折(Lauge-Hansen分類:Pronation/abduction injury)
経過:短下肢ギプス固定,松葉杖免荷歩行を6週間行った.現在問題なくスポーツ復帰している.
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