特集 真夜中の総合診療
【真夜中に特徴的な症候】
気管支喘息・クループ
安 炳文
1,2
1京都第一赤十字病院 小児科
2京都第一赤十字病院 救急部
キーワード:
気管支喘息発作
,
クループ
,
β2刺激薬吸入
,
アドレナリン吸入
,
ステロイド
Keyword:
気管支喘息発作
,
クループ
,
β2刺激薬吸入
,
アドレナリン吸入
,
ステロイド
pp.832-837
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101524
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Case
典型的なクループの経過で入院となった1例
患者:7カ月,男児.
既往歴:満期産,仮死なく出生.
家族歴:9歳の姉が感冒に罹患していた.
現病歴:入院前日から微熱を認め,近医を受診し内服薬を処方された.同日夜から38℃台となり,咳嗽も認めたため,翌朝(入院当日)に同院を再診した.聴診上軽度の喘鳴を指摘され,吸入後に抗菌薬を処方され帰宅したが,夕から吸気時喘鳴,咳嗽が増悪し,嘔吐も伴うようになったため,当院救急外来を受診した.クループの診断でアドレナリン吸入を計2回使用したが喘鳴が消失せず,入院となった.入院後デキサメタゾンの点滴静注とアドレナリン吸入を定期的に行い,3日間で軽快退院した.
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