Update’04
第2回 心と遺伝子研究会参加記
林 隆志
1,2
,
村上 和雄
2,3
1(財)国際科学振興財団
2「心と遺伝子研究会」
3筑波大学
pp.145
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101102
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「心と遺伝子研究会」が発足して1年が経ち,2回目の研究発表会が去る2003年8月20日に筑波大学大学会館を会場として開催されました.本研究会は,陽性の感情や思いによって,どのような遺伝子がオン/オフするのかを明らかにし,眠っている良い遺伝子をオンにする生き方の創出にいかすことを目的としています.設立時は25名だった会員数も67名に増え,今回の研究会では前年の1.5倍の12の演題が発表されました.参加者の構成は,基礎・臨床・社会医学,東洋医学,体育科学,心理学,社会学領域からの研究者,医療従事者,教育者,学生が中心で,終日活発な討論がなされました.
2003年1月に当研究会主催で行った「笑いと血糖値」の研究成果の発表を受けてか,陽性ストレスとしての「笑い」に関連する発表が約半数を占めました.従来から,「笑い」には免疫系の適正化作用と抗ストレス作用があることが論じられていますが,遺伝子のオン/オフと絡めて多面的な解析結果の報告がなされました.
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