特集 地域で医師を育てる 地域保健・医療研修で何をするか
診療所研修から研修医は何を学んできたのか―佐久総合病院の経験から
長 純一
1,2
,
由井 和也
3,4
1国民健康保険川上村診療所
2佐久総合病院地域診療所科・地域ケア科
3佐久総合病院地域診療所
4佐久総合病院
キーワード:
佐久総合病院
,
診療所研修必修
,
医療・保健・福祉の連携
,
地域包括ケア
,
病診連携
Keyword:
佐久総合病院
,
診療所研修必修
,
医療・保健・福祉の連携
,
地域包括ケア
,
病診連携
pp.411-413
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100885
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佐久総合病院(以下,佐久病院)は,農村医療・地域医療のパイオニアとして知られる長野県最大の医療機関である.1次から3次までのすべての医療,さらには保健・福祉まであらゆる地域のニーズにこたえてきた.1968年以来の研修医の総数は250名を超え,プライマリ・ケア能力の習得を目的にしたスーパーローテート研修を行っている.新臨床研修制度となっても,今までの研修と大きく変更するところがない.そのなかで,本稿ではとくに佐久総合病院付属小海診療所での研修について報告する.
小海診療所の紹介
高齢化の進む南佐久郡の中山間地域(1町・4村)の中心をなす小海町にある,12床の有床診療所である.外来・入院はもとより訪問診療にも積極的に取り組む一方,4村の国保診療所(いずれも佐久病院から医師派遣)の支援や,老人保健施設・特別養護老人ホームの嘱託も担うなど,医療のみならず,保健や福祉についても5カ町村の中心となっている.これらの取り組みは,1993年に映画「地域をつむぐ」(J1)として全国に紹介された.
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