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JIM Volume 13, Issue 6 （June 2003）

JIM 13巻6号（2003年6月発行）

特集悪心・嘔吐へのアプローチ

【症例から学ぶ悪心・嘔吐へのアプローチ】

食欲不振が続いたあと嘔吐が出現して救急外来を受診した36歳女性丸山正隆 ¹ ¹聖路加国際病院内科（消化器）キーワード： double bubble sign , 十二指腸閉塞 , 原発性十二指腸癌 , 上腸間膜動脈（SMA）症候群 , apple core lesion Keyword: double bubble sign , 十二指腸閉塞 , 原発性十二指腸癌 , 上腸間膜動脈（SMA）症候群 , apple core lesion pp.518-520

発行日 2003年6月1日 Published Date 2003/6/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100632

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文献概要
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　上部消化管，とくに十二指腸の狭窄の場合，腹部単純X線写真で“double bubble sign”は特徴的な所見である．新生児では，この所見があって空腸や回腸にガス像が全くない時には，他の検査を行わなくとも十二指腸の閉塞といってよい，とBockusに記されている．今回の症例は新生児ではなく36歳の成人女性であるが，double bubble signといってよいような像が腹部単純X線像で見られ，精査したところ十二指腸第3部ほぼ中央の原発性十二指腸癌であった例である．