となりの総合診療部 23
山口大学医学部附属病院総合診療部
福本 陽平
1
1山口大学医学部附属病院総合診療部
pp.944-945
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100464
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「市内の先生からの紹介で,診断がmyocardial infarctionなんですが!」「患者さんは歩いて来たの?」「今日は胸痛もなく,紹介状の日付が1週間前なんです」「?」
ある日の総合外来でのこと,3年目の医師との相談場面です.続いて,「右上腹部痛の患者さんですが,横になって寝返りをした時だけ痛んでいます」「エコーはしたの?」「肝臓の右葉に径15 cmほどの囊 胞内出血が疑われるとのことです.CTをしましょうか?」「もう,肝臓内科に紹介しよう!」と,話しているうちに,私が診ていた味覚異常の初診患者さんの血液検査の結果が出ていて,「え,ALT/ASTが448/192単位! もう一度病歴を聞き直そう…」というように,何時になっても初診患者さんの診察は真剣勝負です.
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