特集 失神診療をきわめる
失神の病態生理
亀井 徹正
1
1茅ヶ崎徳洲会総合病院内科
キーワード:
失神
,
心血管系失神
,
神経介在性反射性失神症候群
,
血管運動中枢
,
痙攣性疾患
Keyword:
失神
,
心血管系失神
,
神経介在性反射性失神症候群
,
血管運動中枢
,
痙攣性疾患
pp.280-283
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100309
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失神の定義と頻度
失神の定義は「四肢筋の弛緩を伴う(姿勢を保てず倒れてしまう)一過性の意識障害であり,自然に回復するもの」とされている.
失神は非常にありふれた症状・状態であり,一般人口の3~30%程度に出現するといわれる.失神の有病率,発生率はともに年齢とともに増加し,その再発率は約30%といわれる.一般的に,小児と高齢者には失神が高率にみられることはよく知られており,18歳以下では15%,70歳以上の高齢者では23%にみられたとの報告もある.
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