特集 行動変容を促そう
行動変容のすすめ方
④飲酒行動
猪野 亜朗
1
,
渡辺 省三
2
,
高瀬 幸次郎
3
1西山クリニック精神科
2三重大学保健管理センター
3主体会病院
キーワード:
アルコール依存症
,
否認
,
連携医療
,
行動療法
,
CRAFT
Keyword:
アルコール依存症
,
否認
,
連携医療
,
行動療法
,
CRAFT
pp.292-297
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100270
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アルコール依存症に対する行動療法には,飲酒行動につながるマイナス思考,白黒思考などの不健康な思考パターンを合理的な思考パターンに変化させる認知行動療法,さわやかな自己主張を訓練するアサーティブ・トレーニング,酒の勧めを断るコーピング・スキル・トレーニングなどが行われてきた.
本稿では,①で,一般病院医師が平易にアルコール依存症を診断できるようICD-10の診断基準を解説する.②で,家族の行動変容を介して,専門機関受診を拒否する患者を受診へと行動変容させる「CRAFT法」について,③で,「断酒のサンプリング」について紹介する.
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