特集 学校医をたのまれたら
学校医として,まずすること
学校で話をしてくださいと依頼がきました
坂根 直樹
1
1京都医療センター臨床研究センター予防医学研究部
キーワード:
健康教育
,
体験型学習
,
行動変容
,
ロールプレイ
Keyword:
健康教育
,
体験型学習
,
行動変容
,
ロールプレイ
pp.906-909
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100192
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自分の得意な話は何か?
学校医になると,子どもやPTAを対象に生活習慣病予防などの健康教育(J1)の講演を依頼されることがあります.頼まれた時のために,事前に自分の得意な話を用意しておきましょう.対象者が子どもだけであるのかPTAを含めたものであるのかによって,話す内容は変わってきます.子どもだけの場合には,学会講演のようにテキストどおりに話すよりも,体験学習を用いると楽しい講演になります.私の場合は内分泌代謝が専門であるので,「肥満予防に関する生活習慣の話」や「すくすくのびるには?」などの話をよく用意していました.学校保健委員会では,食生活の重要性,生活習慣病関連,アレルギー性疾患,学校伝染病,こころの健康,視力,学校安全,喫煙・飲酒,薬物乱用,性に関する教育,聴覚などが比較的多いとされています1).「あっと驚く傷の治し方」など,子どもや保護者が興味を持つテーマを選びましょう(表1).自分が得意な分野なら,どんな質問が出ても迷わず答えられますね.あなたの得意な話は何でしょうか?
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