特集 ケーススタディ 不明熱
スペシャル・アーティクル
外来における“不明熱”
鄭 東孝
1
1国立病院機構東京医療センター総合内科
キーワード:
発熱
,
高体温
,
心因性発熱
,
微熱
,
PGE2
Keyword:
発熱
,
高体温
,
心因性発熱
,
微熱
,
PGE2
pp.760-762
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100158
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外来患者に対象を限定した“不明熱”の定義は知らないが,「発熱以外に症状がなく,ある程度持続するので対応に苦慮する発熱」が外来における“不明熱”に該当するのではないだろうか.また,患者の自覚的な「平熱に比べて高い」といったケースも,何らかの対処が求められる点で広義の“不明熱”といえるかもしれない.ここでは,発熱の鑑別診断についての一般的な話題は取り上げない.上述のような,手がかりに乏しい外来の発熱患者の考え方について概説する.やや極端ではあるが,これらの状況を単純化すれば,以下の3パターンに集約される.
● 器質的疾患が診断しきれていない.
● 発熱ではなく高体温である.
● ストレス性・心因性発熱である.
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