JIM Lecture
小児上気道炎に対する抗菌薬適正使用のすすめ 小児外来診療における抗菌薬適正使用のためのワーキンググループ
草刈 章
1
,
武内 一
2
,
西村 龍夫
3
,
深澤 満
4
,
吉田 均
5
1医療法人社団草仁会くさかり小児科
2耳原総合病院小児科
3にしむら小児科
4ふかざわ小児科
5吉田小児科クリニック
pp.678-681
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100139
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◆抗菌薬適正使用をすすめなければならない理由,本邦における耐性菌と抗菌薬使用の実態,高熱の患者でとくに注意を要するoccult bacteremiaとインフルエンザ菌髄膜炎,そして筆者らの提案するガイドラインについて述べる.
昨今,大企業の不祥事が伝えられることが多い.いずれもユーザーに安全で質の良いサービス・製品を提供するという,企業として最も基本的な使命をないがしろにした結果である.これを忘れては企業の発展もないし,場合によっては厳しい世間の指弾も浴びかねない.医療も例外ではない.安全で良質の医療を提供することは実地医家の最も重要な責務の1つと思われる.その基本となるのは正しい診断に基づく適切な薬剤の使い方であろう.これをどのように実践するか,小児上気道炎の診療において提案してみたい.
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