特集 外来診療の質を評価する
救急診療(BLS/ACLS)の質評価
北原 浩
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1医療法人徳洲会茅ヶ崎徳洲会総合病院救急診療部
キーワード:
心肺蘇生法
,
早期除細動
,
chain of survival
Keyword:
心肺蘇生法
,
早期除細動
,
chain of survival
pp.217-221
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100077
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救急診療のインパクト,重要性,評価指標
従来,本邦であげられる救急体制の問題といえば,「たらいまわし」や「24時間365日」などという言葉に代表されるようなaccessibilityに関するものがほとんどで,救急診療の内容やシステムの質が問われることは少なかった.しかし,市民の権利意識の高まりや情報公開といった時代的要請により,従来のような「とにかく診てもらえば」というだけでなく,人や設備にかかわらず一般診療と同様の質的保証が求められる時代になった.救急救命士の医療行為の拡大に伴い,プレホスピタルでもメディカルコントロール(J1)体制の下で,救急救命士の教育や事後検証により医療の質的な確保が重視されるようになった.病院・診療所の医療行為にそれ以上の質的保証が求められるのは,当然の流れでもある.
本稿では,救急診療の中でもとくに緊急性の高い,一次・二次救命処置(BLS/ACLS)の質的評価について概説する.
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