学会印象記
第2回アジア太平洋小児泌尿器科学会(APAPU)
寺島 和光
1
1神奈川県立こども医療センター泌尿器科
pp.276-277
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903168
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アジア太平洋小児泌尿器科学会(Asia-PacificAssociation of Pediatric Urology:APAPU)は創設されて間もない学会で,1999年に初めての学術集会が北京で開催された。世界における小児泌尿器科学会の状況をみると,アメリカにはAmeri-can Academy of Pediatrics(AAP)のUrology Sectionがすでに長い歴史を誇っていて,学会のレベルは非常に高く,この分野ではアメリカ泌尿器科学会のそれを上回っている。ヨーロッパでは12年前にEuropean Society for Paediatric Urology(ESPU)が創設され,やはり活発な学会活動を行っていて,この地域における小児泌尿器科学の進歩に大いに貢献している。一方,アジアではこのような学会はこれまでなかったのでその必要性が以前から指摘されており,必然的にAPAPUが創設されたのである。私は本会の創設者の1人として当初からかかわっているので,2000年12月1日と2日にフィリッピンのマニラで行われた第2回目の学会について簡単に報告したい。
今回はフィリッピン泌尿器科学会の総会と合同の形で行われたが,APAPUについては丸2日間が提供された。内容は充実していて,レクチャー,シンポジウム,パネル,ラウンドテーブル,ビデオシンポジウムなど盛り沢山であった。
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