増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅱ.外来検査法のポイント
腎機能検査
上田 昭一
1
,
西 一彦
1
Shouichi Ueda
1
1熊本大学医学部泌尿器科
pp.45-48
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902888
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1 はじめに
腎機能検査には多くの方法があるが,両腎の機能を合わせて全体として観察する総腎機能検査と,左右の腎機能を区別して観察する分腎機能検査とに分けられる。
内科領域で扱われる腎疾患の多くは両側の腎が平等にびまん性に侵されるので,左右腎の障害度を区別する必要はほとんどない。また,全身疾患や手術などに際して,ホメオスターシス保持の観点から腎機能の定量的な把握が望まれる場合にも,両側腎全体の機能を総合的に観察することが必要である。これらの場合に施行されるのが総腎機能検査である。
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